高齢者世帯や中小企業などを中心に、現代でも使われ続けている固定電話。
押し寄せる詐欺やセールスなどの迷惑電話への手軽な対策が登場しました。詳細は以下から。
◆KDDIが機器不要の固定電話向け「迷惑電話自動ブロック」提供へ
KDDIのプレスリリースによると、2022年2月16日(水)から国内初の固定電話への迷惑電話を機器不要で自動遮断できる「迷惑電話自動ブロック」の提供を開始するそうです。
これはKDDIの固定電話サービス「ケーブルプラス電話」のオプションサービスとして提供されるもの。
これまで固定電話への迷惑電話の遮断には対策機器の外付けか、迷惑防止機能付き電話機への買い替えが必要でした。ですが迷惑電話自動ブロックはネットワーク上で迷惑電話の着信を自動遮断するため、専用機器は不要。
また警察、自治体からの情報にユーザーの申請情報を合わせた「迷惑電話番号データベース」の活用で、約3万件の迷惑電話の番号をあらかじめブロックしてくれます。
迷惑電話自動ブロックは月額利用料は330円で、2021年12月10日(金)から予約受付を開始。事前予約で最大3ヶ月間利用料を無料になるキャンペーンも実施されます。
◆電話を使った特殊詐欺は大きな社会問題に
電話で現金などをだまし取る特殊詐欺の認知件数は、2020年には1万3550件に上り、年間被害額も285.2億円にまで膨らんでいます。
家庭で固定電話を使用している人には高齢者が多く、特殊詐欺や悪質セールスの被害になるケースも多数報告されています。
実家で高齢の親が固定電話を使っているといった場合にも、セキュリティ対策として導入を考えてもよさそう。
また現在も固定電話が現役という会社も少なくありません。迷惑電話に仕事を邪魔されて悩んでいる企業にとっても嬉しいサービスとなります。