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【通信速度比較】auの2014年夏モデルを自称最速のソフトバンクと比較、WiMAX 2+とキャリアアグリゲーションの実力が判明

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つながりやすい800MHz(プラチナバンド)と、2.1GHzの2つのLTEを同時に利用することで、下り最大150Mbpsを実現する「キャリアアグリゲーション(CA)」と、下り最大110Mbpsの「WiMAX 2+」の両方に対応したauの2014年夏モデル。
2つの高速通信を兼ね備えたことで、今まで以上に快適な通信を期待できるわけですが、どれだけ通信速度が上がったのかを、各所で「最速」をアピールしているソフトバンクと比較してみました。

◆キャリアアグリゲーションとは?
まずはauのキャリアアグリゲーションのおさらい。「下り最大75MbpsのLTEを2本束ねると下り最大150Mbpsになる」という、ごくごく分かりやすい内容です。現時点では上りには適用されないため、上り最大25Mbps、下り最大150Mbpsとなります。

また、キャリアアグリゲーションには速度向上だけでなく、2つの電波で補完するため、通信の安定性が向上するというメリットも。つまり今まで以上に高速かつ安定して通信できるわけです。

このキャリアアグリゲーションに加え、KDDI傘下のUQコミュニケーションズが昨年10月末にスタートした、下り最大110Mbps、上り最大10Mbpsの高速通信サービス「WiMAX 2+」にも対応させ、混雑状況に応じて回線を自動で切り替えられるようにしたのが、「Xperia ZL2」「Galaxy S5」「AQUOS SERIE」「isai FL」といったauの2014年夏モデルになります。
◆本当に高速なのかをあえて「都内最速」をうたうソフトバンクと比較してみた
このように理論上の数値で考えれば非常に高速なauの2014年夏モデルですが、一方で気になるのが都内の広告看板などで「最速」をうたってはばからないソフトバンク。MMD研究所によるiPhone 5sを用いた速度比較をベースに、「ソフトバンク最速!一番遅いのがau!」と声高に主張しています。

そこで今回は、auから借りた「Xperia ZL2」と私物のソフトバンク版「iPhone 5s」を使い、通信速度を比べてみることにしました。ざっくり言うと2機種の違いは「キャリアアグリゲーションとWiMAX 2+に対応しているか否か」という部分。なお、この計測結果は上記の看板の足元、渋谷ハチ公前広場で測定したものです。


◆計測は混雑する首都圏の帰宅ラッシュ時に実施
今回の通信速度比較は「混雑した中、どれだけの速度を出せるか」を測るため、あえて混雑する平日の帰宅ラッシュ時に実施。基本的に3回計測した平均値を算出しています。
・JR山手線池袋駅ホーム先端付近(板橋側)
au:下り53.22Mbps、上り9.52Mbps
ソフトバンク:下り6.95Mbps、上り3.37Mbps
まずは埼玉県への玄関口としてにぎわう池袋駅のホーム先端。auが50Mbps超をはじき出す一方で、ソフトバンクが計測エラーになるなど、あまり奮わない結果に。

・JR山手線池袋駅ホーム中程
au:下り28.05Mbps、上り4.87Mbps
ソフトバンク:下り15.08Mbps、上り9.51Mbps
ホーム中程になるとソフトバンクが安定して計測できるようになりました。


・池袋駅中央1改札
au:下り39.59Mbps、上り9.18Mbps
ソフトバンク:下り29.09Mbps、上り6.53Mbps
地下にある中央1改札。どちらも十分な数字が出ていますが、やはりauが1歩リード。


ふと気になって2.1GHzのLTEのみに対応しているau版iPhone 5で計測してみると、30Mbpsに満たない数字に。やはり上記のauの計測結果は、キャリアアグリゲーションのなせる技と考えて良いようです。

・ISP(池袋ショッピングパーク)北レンガ通り
au:下り27.70Mbps、上り11.49Mbps
ソフトバンク:下り12.10Mbps、上り4.17Mbps
地下を抜けて「ISP(池袋ショッピングパーク)」にあるベンチで速度を計測したところ、こちらもauが大きくリード。


・いけふくろう前
au:下り26.97Mbps、上り5.64Mbps
ソフトバンク:下り13.65Mbps、上り2.99Mbps
「地下が入り組んで分かりづらい」という人も多い池袋駅で、待ち合わせに使う人も多いであろう「いけふくろう前」でも同様の結果に。全体的にauは地下に強いという印象を受けました。


・池袋パルコ前
au:下り33.37Mbps、上り7.43Mbps
ソフトバンク:下り9.24Mbps、上り4.29Mbps
今度は地上に出てパルコ前で計測。電波の届きやすい地上では比較的混雑の少ないイー・モバイルのLTEを併用しているソフトバンクが優位になるのでは……と思いきや、なんとさらに苦戦する結果となっています。


・サンシャインシティ前
au:下り62.45Mbps、上り6.67Mbps
ソフトバンク:下り18.91Mbps、上り14.63Mbps
そして特筆すべき結果となったのがサンシャインシティ前。周囲に飲食店やゲームセンターなどが建ち並ぶスポットにもかかわらず、60Mbps超えを記録。


・サンシャインシティ地下、ナンジャタウン行きエスカレーター前
au:下り76.08Mbps、上り6.48Mbps
ソフトバンク:下り34.43Mbps、上り10.72Mbps
そのままサンシャインシティを進むと、ナンジャタウンに向かうエスカレーターを発見。計測してみたところ、80Mbps超えが見える結果に。周囲の店舗が閉まっており、混雑していなかったための数字であると思われますが、この数字には驚かされました。


・サンシャインシティ3階 乙女ロード側出口
au:下り11.01Mbps、上り7.36Mbps
ソフトバンク:下り21.09Mbps、上り14.23Mbps
サンシャインシティを上ったところにある、アニメイトやK-BOOKS、らしんばん、まんだらけなどのアニメ・同人誌ショップが居並ぶ「腐女子の聖地」こと「乙女ロード」側を臨んだ出口ではソフトバンクの方が速度が出ていました。


・JR山手線新宿駅ホーム(西口・東口階段側)
au:下り13.28Mbps、上り10.46Mbps
ソフトバンク:下り3.24Mbps、上り4.84Mbps
続いては最も人が多いであろう、JR山手線の新宿駅。中でも多くの人が利用すると思われる、東口・西口に向かう階段付近で計測したところ、auがなんとか10Mbps超え。やはり新宿駅の厳しさは本物です。


・JR山手線新宿駅ホーム中程
au:下り4.93Mbps、上り3.18Mbps
ソフトバンク:下り2.58Mbps、上り4.70Mbps
今回の計測で最も苦戦させられたのが新宿駅の中程。度重なる計測エラー、一切安定してくれないパフォーマンス……と、計測者泣かせの展開が相次ぐ結果に。計測結果は上記の通りですが、両社とも通信が不安定であったため、素直にWi-Fiスポットなどを併用することをお勧めします。


どれくらい不安定なのかはこのムービーを見れば分かりやすいのではないでしょうか。
混雑しすぎてLTE回線が不安定なラッシュ時の山手線新宿駅 – YouTube

ちなみに計測していて少し不思議だったのが、ソフトバンクの場合「広告の看板が近いところのほうがパフォーマンスが出る」という現象が起きていたこと。基地局の配置と広告を出す場所がたまたま近かっただけのことだと思われますが、池袋でも新宿でも似たような傾向だったのが興味深くありました。

・ヨドバシカメラ新宿西口本店前
au:下り37.83Mbps、上り7.18Mbps
ソフトバンク:下り16.05Mbps、上り13.99Mbps
続いては大手家電量販店「ヨドバシカメラ」本店前にある、携帯各社の販売コーナーが立ち並ぶスポット。ここでもauが大きくリードしました。


・ヨドバシカメラ新宿西口本店7階男子トイレ
au:下り19.62Mbps、上り9.31Mbps
ソフトバンク:下り14.57Mbps、上り8.96Mbps
なお、店内のお手洗いで速度を測ったところ、おそらくキャリアアグリゲーションが効いていないと思われる数字であるにもかかわらず、auがややリードする結果に。これは建物の中にも電波が届きやすいプラチナバンドのLTEが功を奏していると思われます。
・新宿大ガード近辺
au:下り43.75Mbps、上り4.12Mbps
ソフトバンク:下り15.99Mbps、上り10.97Mbps
新宿西口と東口を結ぶ大ガードの近くはこんな感じ。上り速度が低いため、おそらくWiMAX 2+エリアであると思われますが、「新宿で安定して速度が出る」というのはなかなかのものです。



・歌舞伎町うどん屋店内
au:下り25.40Mbps、上り12.10Mbps
ソフトバンク:下り14.88Mbps、上り12.00Mbps
ふらっと立ち寄った歌舞伎町のうどん店でも、auが大きくリード。


通りに面した店であるにもかかわらず、アンテナピクトが3~4を行き来し、電波の入りがあまり良くなかったソフトバンク。これもプラチナバンドLTEの有無が影響していると思われます。


・新宿駅東口アルタ前
au:下り11.72Mbps、上り9.18Mbps
ソフトバンク:下り16.02Mbps、上り8.27Mbps
夜も遅くなってきたアルタ前ではソフトバンクがリード。


・たまプラーザ駅ホーム
au:下り48.95Mbps、上り9.94Mbps
ソフトバンク:下り36.66Mbps、上り17.26Mbps
最後に郊外での速度を測るため、電車を乗り継ぎ、神奈川県横浜市にあるたまプラーザ駅に到着。

上り速度で引けを取るものの、auが大きくリード。

もう一度au版iPhone 5で計測してみると、やはりキャリアアグリゲーションによる数字であったことが分かります。

・(おまけ)川崎市某所
au:下り89.60Mbps、上り7.59Mbps
ソフトバンク:下り13.90Mbps、上り10.79Mbps
あらかた計測し終え、川崎市某所を歩いている時に、何気なく計測すると出た数字がこちら。これだけ下り速度が出ている割に上り速度が出ていないため、回線は上り最大10Mbps・下り最大110MbpsのWiMAX 2+と思われますが、理論値に近い数字が出たことに。また、WiMAX 2+の整備は都心部だけでなく、郊外でも進んでいるようです。

◆まとめ:WiMAX 2+、キャリアアグリゲーションは確実に効果があった
通信速度はネットワークの状況、時間帯、電波状況、周辺の人口など、さまざまな要因でその都度変わるものですが、自称「最速」のソフトバンクをリードする場面が非常に多く、効果があったと言わざるを得ないauのWiMAX 2+およびキャリアアグリゲーション。
もしauスマホの購入を検討している利用者が、安くなった旧モデルか2014年夏モデルのどちらにするか迷っているのであれば、確実に後者を薦めたくなるほどでした。
なお、KDDIおよびUQコミュニケーションズは2015年3月末までにキャリアアグリゲーションを用いた下り最大150Mbps対応基地局を2万局以上、WiMAX 2+の基地局についても2万局規模に拡大する方針であるため、そう遠くないうちに全国規模で快適な通信を利用できることとなりそうです。

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最後に笑うのはドコモか、ソフトバンクも完全通話定額を6月中に導入へ

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NTTドコモが完全通話定額の「カケホーダイ」を発表したことを受け、ソフトバンクが1月に発表し、4月21日に開始する予定だった最大10分までの通話が月1000回無料になる「スマ放題」を無期限延期していましたが、ようやく仕切り直すことになりました。

◆ドコモ、au、ソフトバンクが完全通話定額で横並びへ
携帯電話:通話定額ドコモに追随 2社も月額ほぼ横並びへ – 毎日新聞
毎日新聞社の報道によると、ソフトバンクは6月中をめどに完全通話定額に参入する方針だそうです。気になる料金はドコモと同じ月額2700円程度で、データ通信についてもドコモとほぼ同様の料金プランを導入して対抗するとのこと。
auもドコモの新料金プランにより契約者の流入が減ったことを受け、予定を前倒して8月から導入する見込み。これによりドコモ、au、ソフトバンクの3社がほぼ同料金で横並びになるとみられています。
◆やはり厳しいカケホーダイ追従、ドコモだけが損をしない構図に
各社の報道ではau・ソフトバンクとも完全通話定額プランを月額2700円で提供するとしていますが、これはカケホーダイのスマホ向けプランと同じ金額。新プランについてはスマホでの展開にとどめ、ドコモのフィーチャーフォン向けプラン(月額2200円)については追従しない可能性も考えられます。
また、結果的に料金プランが横並びになってしまうことについて、携帯各社を非難する声もあると思われますが、先日BUZZAP!でお伝えした通り、完全通話定額導入で損をしないのは、固定電話で76%・携帯電話で45%のシェアを持ち、接続料を支払う先の大半が自社グループで済む(=他社にお金が出ていかない)NTTのみ。

つまりauやソフトバンクは別途パケット通信料収入が見込めるスマホに限定して完全通話定額を導入しない限り、採算が取れない可能性がある一方で、ドコモを含むNTTグループは競合2社の完全通話定額導入で、今まで以上に接続料収入がもたらされるようになる……という構図があるわけです。
なお、先日ウィルコムが発表したカケホーダイ対抗のオプションプラン「スーパーだれとでも定額」も、「最大400kbpsのPHSデータ通信が無料になる」というメリットはあるものの、基本プラン「新ウィルコム定額プランS」と組み合わせた場合の月額料金は2881円。
音声通話に特化した端末・サービスを打ち出してきたウィルコムが、あえてPHSデータ通信無料を付加価値として持ち出し、月額2200円のフィーチャーフォン向けカケホーダイと直接価格で競争することを避けたことは、完全通話定額の厳しい採算性を裏付けるものではないでしょうか。

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あまりに過酷な速度制限、ソフトバンクで「3日間で1GB」を超過するとどうなるのかを思い知らされた

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先日BUZZAP!で、WiMAX 2+やキャリアアグリゲーションに対応したauの2014年夏モデルと、自称「最速」をうたってはばからないソフトバンクの速度比較をお届けしましたが、翌日待っていたのは過酷な速度制限でした。詳細は以下から。

◆「3日間で1GB以上」通信したユーザーに通信速度制限をかける携帯各社
まず、携帯各社はヘビーユーザーが帯域を独占し、ほかのユーザーを圧迫してしまうような事態を避ける「ネットワークの公平利用」を目的に、3日間に1GB以上通信したユーザーを対象に、以下のような条件で通信速度制限を行っています。
ドコモ:当日を含む直近3日間のデータ量が約1GBを超えると遅くなることがある
au:直近3日間(当日を含まない)のデータ量が1GBを超えると終日制限
ソフトバンク:直近3日間(制御日当日を含まない)のデータ量が1GBを超えると規制日当日6時~翌6時まで規制
これは「1ヶ月間に7GB通信すると、追加課金しない限り月末まで128kbpsに減速される」という、俗に言う「7GB規制」とは別に展開されるもので、課金して回避することなどはできません。
ソフトバンク公式ページの解説はこんな感じ。

◆思った以上に転送量が発生する通信速度計測アプリ
先日行った速度比較では「Wi-Fiを一切使わず、各測定地点で複数回計測する」という方法を採用しましたが、驚かされたのがその通信量。わずか1日でauの「Xperia ZL2(左)」は3.25GB、ソフトバンク版「iPhone 5s(右)」では2.6GB通信してしまい、「3日間で1GB」を超過してしまいました。

内訳はこんな感じ。規制されても文句が言えない通信量です。

◆auとソフトバンクの速度制限を比較してみた
・通信速度の計測は不可能
そこでさっそく、各社の速度制限がどのようなものかを実際に試してみました。まずは通信速度を計測。auが下り25.96Mbps、上り10.05Mbpsとなったのに対し、ソフトバンクは下り0.20Mbps付近をフラフラし続けたあと……

突然のエラー。計測が強制的に終了させられました。

動画で見るとこんな感じ。auがすぐさま通信速度を計測できた一方で、ソフトバンクは無理矢理押さえ付けられたかのような不自然なメーターの推移を見せた後、エラーを出しています。
スピードテストが成り立たないほど速度を落とすソフトバンクの「3日間で1GB」規制01 – YouTube

何度試しても同じ結果に。単なる計測ミスではありません。
スピードテストが成り立たないほど速度を落とすソフトバンクの「3日間で1GB」規制02 – YouTube

・テキストベースのブラウジングはほぼ問題無し
続いてはブラウザで「BUZZAP!」のページを見てみたところ。ステータスバーの推移を見てもらえば分かる通り、すぐさまページを読み込めるau回線と比べて、ソフトバンクの方が読み込みに時間がかかるものの、ページが閲覧できないというほどではない……というものです。
速度規制下のauとソフトバンク回線でブラウジング – YouTube

しかし以下の動画を見てもらえば分かる通り、ややサイズが大きめの画像などになると、やはり読み込みに時間がかかります。
速度制限時のau、ソフトバンク回線のレスポンス 01 – YouTube

速度制限時のau、ソフトバンク回線のレスポンス 02 – YouTube

速度制限時のau、ソフトバンク回線のレスポンス 03 – YouTube

・動画の視聴は困難、あまりにも徹底した制限
そして速度制限の影響が最も顕著なのが動画再生。ページに埋め込まれたわずか12秒程度の動画でもガクガクになってしまい、再生はできません。
動画がガクガクになるまで速度制限をかけるソフトバンク – YouTube

1分を超える動画に至っては何度も何度も何度も止まり、思わず「再生」ボタンを連打してしまうほどです。
速度制限時にソフトバンク回線で動画視聴は困難01 – YouTube

もちろんYouTube公式ページから動画を見るのも困難。「都心部の昼間」という比較的混雑する時間帯であるにもかかわらず、何の引っかかりも無く動画再生をさせてくれるau回線と比べると、「ここまで絞らなくても……」という気持ちにならざるを得ませんでした。
速度制限時にソフトバンク回線で動画視聴は困難02 – YouTube

◆あまりにもタイトすぎるソフトバンクの「3日間で1GB」規制
このように、いざ基準を超えると徹底的に規制されてしまうソフトバンク。規制時間帯も0~24時ではなく、当日6時~翌6時までであるため、規制がかかった当日は朝起きてから夜寝るまで通信を制限され続けると考えて差し支えありません。
3日間で1GB制限を超えてしまうようなケースはそうそうない……と考える人がいるかもしれませんが、昨今、スマホの高性能化は着々と進んでおり、最新スマホで4K動画を撮影した場合、ファイルサイズは10分で数GB(1分あたり数100MB)にも上るのが現状。
また、多くの人の場合、SNSなどに動画をアップロードした際、確認のためにアップした動画を自分で受信して見直すため、上り・下りの双方向で通信量が増大することはザラにあるわけです。
さらにソフトバンク自らもゲームや動画見放題など、多くの通信量が発生するサービスを数多く展開しており、パソコンなどをネット接続できるテザリングも解禁したため、突発的であっても、3日間で1GBを超えてしまうケースは十分考えられます。
「限られた容量内では高速で使えるけれども、少しでも基準を超えると一気に昔の格安SIM並みの速度に落とされる」という、非常に極端な規制を課しているソフトバンク。追加課金で解除もできないため、もしWi-Fiスポットもあまり無いような地方を旅行している際、速度制限が課されてしまってはどうしようもありません。
そのため制限を課すにしても、なるべく緩やかなものにして欲しいところですが、今後もあくまで厳格な基準が変わることは無いのでしょうか。

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ソフトバンクの「通信速度1位」のカラクリが明らかに

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全国の主要都市の広告看板やテレビCMなどで「通信速度No.1」をうたうソフトバンクですが、そのカラクリが検証の結果、明らかになりました。キーワードは同社が適用している「通信の最適化」です。

◆「通信の最適化」とは?
スマートフォンの普及に伴う通信量の増大によって発生するネットワークの負荷を軽減するため、ソフトバンクが2011年11月、KDDI(au)は2012年9月に導入したのが「通信の最適化」。
これはスマートフォンで以下のような形式のファイルを受信する場合、あらかじめネットワーク側で各種ファイルをスマートフォンの画面に適したサイズに画像を圧縮・変換するというもの。ちなみに圧縮されたデータは元に戻せません。
画像ファイル:BMP、JPEG、GIF、PNG形式
動画ファイル:MPEG、AVI、MOV、FLV、MP4、3GP、WebM、ASF、WMV形式
◆「通信の最適化」でデータはどれだけ圧縮されるのか
では、実際にそれぞれの携帯電話会社はユーザーがやりとりするデータをどれだけ圧縮しているのでしょうか。さっそく検証してみました。
検証に用いた端末はauの「Xperia ZL2(左)」と、ソフトバンク版の「iPhone 5s(右)」。先日速度比較および「3日間で1GB」超過時の速度比較に用いた端末です。

通信の最適化が行われているかどうかを検証する方法は簡単。おもむろにBUZZAP!の2014年夏モデルスマホカメラ比較記事を開いて……

記事内にある1200×900の拡大写真を保存するだけ。実際に圧縮されているのであれば、オリジナルのサイズと比べて変化が出ると思われます。

・通信速度制限適用前
それではまず、通信速度制限が一切課されていない状態のau、ソフトバンク回線で保存した画像のサイズを見てみましょう。au回線では一切圧縮が加わっておらず、オリジナル画像と同じサイズに。一方でソフトバンクは15%ほど圧縮されていることが分かります。
オリジナル、au:466,082バイト、ソフトバンク:396,031バイト(85%)

こちらはソフトバンクが1%増しに。おそらく圧縮アルゴリズムの関係で思うようにサイズが縮まなかったためと思われます。
オリジナル、au:578,034バイト、ソフトバンク:584,015バイト(101%)

20%以上の圧縮に成功した例。なお、いずれのケースでもau回線はオリジナル画像がそのまま表示されています。
オリジナル、au:251,211バイト、ソフトバンク:196,976バイト(78%)

・通信速度制限適用後
続いては通信速度計測アプリで「3日間で1GB」の基準を超える3.5GB(au回線)、2.6GB(ソフトバンク回線)を通信したことを受け、通信速度制限が適用されてしまった後のデータ量。
なんと上記の写真3枚を受信し直して検証したところ、auは相変わらず圧縮されておらず、ソフトバンクは同じ圧縮率のまま。つまりソフトバンク回線では通信速度制限の有無にかかわらず、常に画像が圧縮されていることになります。
他の画像もこんな感じ。基本的にauは非圧縮、ソフトバンクは70~80%台に圧縮されていました。
オリジナル、au:398,169バイト、ソフトバンク:344,892バイト(87%)

オリジナル、au:553,129バイト、ソフトバンク:559,234バイト(101%)

オリジナル、au:308,424バイト、ソフトバンク:266,309バイト(86%)

オリジナル、au:219,282バイト、ソフトバンク:174,530バイト(80%)

オリジナル、au:217,677バイト、ソフトバンク:173,457バイト(80%)

オリジナル、au:181,963バイト、ソフトバンク:140,074バイト(77%)

オリジナル、au:211,884バイト、ソフトバンク:157,596バイト(74%)

◆コンスタントに適用される圧縮、画質は劣化
なお、基本的に画像は圧縮すると劣化してしまうものですが、やはり気になるのは「どれだけ劣化するのか」という部分。さっそくいくつかの写真を比べてみることにしました。
まずは78%にまで圧縮された都庁写真の上部。あまり変化が無いように見えます。

しかしアルゴリズムの関係で101%に膨れてしまったこちらの写真では「アイフル」の看板付近が違うのが分かります。元のファイルより大きくなった上に、画質が劣化してしまうのであれば本末転倒な気がしなくもありません。

Xperia Z1の写真では「15:04」の文字やアイコン、背景がにじんでいます。もしスマホやタブレットでこの記事を読んでいるのであれば、拡大してみると分かりやすいのではないでしょうか。

メニューの文字周辺にも粒状のノイズが。

さすがに携帯電話会社が採用する圧縮機能だけあって、なるべく表示品質が劣化しないようになっていますが、「カメラの画質比較記事すらオリジナルと違う形で表示されてしまう」というのはあまり望ましくない話。上記の各種写真についても、ソフトバンクのスマホユーザーだけ圧縮されて見えている可能性は十分に考えられます。
また、導入自体をアナウンスしてはいるものの、積極的に通信の最適化を行っていないとみられるauの場合、ユーザーはお客さまセンターで最適化非適用の手続きを申請できますが、ソフトバンクについてはそのような案内も無いため、逃れる術はありません。
◆通信速度No.1は「通信の最適化」と「3日間で1GB規制」あってのもの
このように通信の最適化を積極的かつ最大限に活用しているソフトバンクですが、一般的に通信するデータ量を抑えればネットワークの負荷が下がり、通信速度が向上するため、同社のねらいはここにあると思われます。
さらに同社は3日間で1GB以上を通信したユーザーの通信速度を3G未満に引き下げる厳格な規制を実施中。(ソフトバンクの尺度で)ネットワークに負荷をかけたユーザーに対して、動画再生はもちろん、スピードテストすら許さないほど徹底して絞り込むなど、一切容赦しません。
3日間で通信量が1GB以上を超過した場合の比較。左がau回線(Xperia ZL2)で、右がソフトバンク回線(iPhone 5s)ですが、その差は歴然。テザリングが解禁され、スマホで4K動画を録画・アップロードできるようになった今、3日間で1GBを突発的に超えてしまうことは十分有り得るため、厳しすぎる規制の是非を問う声が高まりつつあります。
速度制限時にソフトバンク回線で動画視聴は困難 – YouTube

スピードテストが成り立たないほど速度を落とすソフトバンクの「3日間で1GB」規制 – YouTube

以上のことからソフトバンクが掲げている「通信速度No.1」は、ユーザーが通信するデータを有無を言わさず圧縮し、ネットワークに負荷を掛ける行為についても一切許さないという、徹底的な統制を行った結果として得られた数字であり、そのような数字を元に「他社よりも速い」と勝ち誇っているわけです。
渋谷駅にある速度比較広告。グラフや数字を根拠にした「通信速度1位」という看板の訴求力は絶大なものであると思われますが、ユーザーの自由度が制限されていることや、あまりフェアでない条件での比較であることに触れられることは、おそらく今後もありません。

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クラウド型セキュリティ採用の次世代広域ネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch 2(WVS 2)」発表

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「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」をKDDIが発表しました。

KDDIのプレスリリースによると、同社は2014年9月末からSDN技術を活用した広域ネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch 2(KDDI WVS 2)」を法人向けに提供するそうです。
KDDI WVS 2はセキュリティ機能やインターネット接続帯域をユーザーが自由に設定できる次世代サービスで、最新の状態に維持されたクラウド型のセキュリティ機能により、ユーザーが専用機器を持つことなく新たに発見され続けるセキュリティリスクに対応可能。
さらにインターネット接続帯域を柔軟に変更できるため、通信量の増大にも迅速に対応できるほか、世界初のクラウド型イントラネットファイアウール機能によって、異なる企業間で閉域ネットワークを利用する場合でも、安心かつ安全な社内セキュリティを確保できるとしています。





プレスリリースはこちら。
SDN技術を活用した次世代ネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」を提供開始 | 2014年 | KDDI株式会社
ちょっと一息付きましょう。auの水で。

登壇者はKDDI株式会社 執行役員常務 ソリューション事業本部長 東海林 崇氏、KDDI株式会社 商品統括本部 サービス企画本部長 片岡 浩一氏です。

まずは東海林氏によってKDDIの法人ネットワーク戦略が解説されました。
























続いては片岡氏による解説。ちなみに片岡氏はUQコミュニケーションズで副社長を務めていた人物です。






















なお、「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」をざっくりとまとめると、今までは自社のネットワークでデータセンターやクラウドなど、さまざまなサービスを追加しようとすると、各サービスごとにセキュリティを考慮する必要がありましたが、「WVS 2」が一括して常に最新のセキュリティを提供することで、管理・運用コストを抑えることが可能に。
さらに仮想ネットワークを構築する際、ユーザーの施設内などに専用のボックスを設置する必要も無く、必要に応じて規模や提供の有無などを随時切り替えられるというアドバンテージがあるサービスです。
質疑応答は以下の通り。
時事通信橋本:
今回のサービス、販売目標や導入数の目標は?
東海林:
我々は回線屋でございますので、回線を販売していきたいのですが、分かりやすい目標値としては日本全体のアプライアンス系のセキュリティ市場が8000億円市場と言われているので、4~5年後に500億円くらいを獲得していきたい。
マイナビニュース徳原:
ファイアウォールなどの個別のメーカー選定はできる?KDDIが決めたものを提供?
片岡:
アプライアンスは我々が用意したものを提供します。ここでは詳細を言えませんが、定評のある製品を提供しますので、お客さまには不便が無いと思われます。
リックテレコム太田:
アプライアンスは仮想?物理的?
片岡:
ネットワーク上では物理的なものになります。
時事通信橋本:
他社の製品と比較した優位性は?
片岡:
他社と言ってもいろいろな他社がいらっしゃるのですけど、通信事業者として広域のイントラでこれを導入したのが新しいと思います。大手の所も同じような発表されていますが、我々も詳細は熟知できていませんけど、お客さまのネットワークをいじることなく、拠点に仮想のネットワークを設置するためのボックスを設置する必要がない部分などはアドバンテージであると思っています。
日経新聞金子:
利用料金はユーザーにメリットを納得させられるものなのか、セキュリティ面での訴求点は?
片岡:
色々なケースがあるので一例でしかありませんが、お客さまが設備を自分で設置するよりも3割ほど安くなると考えています。また、管理のコストのほうが大きいので、こちらを抑えられる部分でもメリットがあると考えています。
新しい脅威が来た時に自分のアプライアンスでは対応できない場合のアップデート手段としても検討いただけると思っています。

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auの通話定額プランはまもなく登場、KDDIが正式に認める

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各社の報道で導入を検討しているとされていたauの通話定額プランですが、KDDIが準備を進めていることを正式に認めました。

BUZZAP編集部でKDDI広報部に確認したところ、同社は新プランの導入について「準備中」と回答しており、導入が既定路線となったことを認めています。
以前同社に問い合わせた際に回答していた「検討中」から「準備中」へとステップアップしたことや、ソフトバンクが追従したことを考えると、発表は時間の問題だと思われますが、やはり気になるのはその内容。
おそらく通話定額部分については、かねてからお伝えしている通り、接続料の関係でNTTドコモの「カケホーダイ」よりも低価格にするのは難しく、ソフトバンク同様横並びになるのではないかと考えられます。
しかしドコモと完全に同内容となると、支払額はほぼ変わらないにもかかわらず、音声通話定額が利用できるようになる代わりに、通信できるデータ量が7GBから5GBに減ってしまうなど、特に1人で契約するユーザーにデメリットが発生する場合もあるわけです。
また、NTTドコモはLTE(Xi)ユーザー向けの料金プランを「カケホーダイ&パケあえる」に統一する方針で、既存プランは2014年8月末で新規受付を終了するとしていますが、上記のように1人で契約するユーザーが困りかねないことを考えると、音声定額を必要としないユーザーのために、既存プランを残すなりしたほうが良いのではないか……とも思われます。
田中社長が「みんな、よく安いって書きますよね」と述べ、自ら少しハードルを上げた形に見えなくもないKDDI。大トリを務めることになるだけに注目が集まりますが、単なる追従で終わらせるのか、それとも少し違う色を見せるのかが気になるところです。

【auの通話定額プランはまもなく登場、KDDIが正式に認める】を全て見る

auのEメール(@ezweb.ne.jp)がパソコンやタブレットから利用可能に

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KDDI(au)が提供するメールアドレスをマルチデバイスで利用できるようになります。

auのEメールサービスがマルチデバイスに対応。追加料金なしでPCやタブレットでも利用可能に! | 2014年 | KDDI株式会社
KDDIのプレスリリースによると、同社は2014年6月30日から、auの「Eメール (@ezweb.ne.jp)」をパソコンやタブレットなどで利用できるWEBメールの提供を開始するそうです。
これがWEBメール版のイメージ。添付写真が自動で展開されるほか、絵文字も利用可能。なお、利用にあたってはインターネット接続サービス (EZ WIN、IS NET、LTE NET) への契約と、「au ID」の設定が必要です。


また、アドレス帳サービス「Friends Note」からアドレス帳データをインポートすることで、受信メールの差出人をアドレス帳登録名で表示することができるほか、アドレス帳に登録した連絡先からの受信メールのみを表示することも可能とのこと。

これにより携帯電話が手元に無い、故障したといった場合でもパソコンやタブレットからauのEメールを利用できるとしています。

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「携帯電話税」導入か、税財源確保のため自民党有志が議連を設立し秋にも提言へ

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消費税10%を来年に控え、携帯電話までもが課税対象となる可能性が出てきました。詳細は以下から。

自民党の有志議員ら約15人が18日、携帯電話への課税を検討する議員連盟「携帯電話問題懇話会」の設立総会を自民党本部で開催、議連会長には中山泰秀衆院議員が就任しました。
財政再建やSNSを使った事件・犯罪の多発に鑑みた青少年の安全対策強化に向けた予算確保のため、携帯電話の保有者に課税する仕組みの導入を念頭に、秋の臨時国会に向けて提言を取りまとめる予定です。
中山議連会長は会合で「欧州ではパソコン一台一台に課税する事例もあり、税財源の確保を検討すべきだ」と指摘、「公共の道路を使っている自動車も税金を払っているわけだから、公共の電波を使っている携帯電話も税金を払うべき」とした意見も出されるなど、導入への意欲を見せています。
法人税の実効税率の20%台への引き下げが成長戦略に明記される一方、来年4月には消費税の10%への税率アップが控えており、家庭の財政状況が増々逼迫することになりそうです。
携帯電話課税で議連設立 自民有志、秋に提言 – MSN産経ニュース
携帯電話に課税を検討 1台につき数百円程度
この方針に対し、ネットでは「結局は法人税を下げるための財源に使われる」「携帯の次はPCにも課税されそう」などと批判の声が続出しています。
ちなみに「公共の電波を使っている携帯電話も税金を払うべき」という理屈を持ち出すのであれば、同じ公共の電波を利用しているにもかかわらず、10分の1しか電波使用料を支払っていないテレビ・ラジオ局などの放送事業者への電波使用料上乗せや視聴者への課税が議論されないのは不思議な話。
すでに携帯電話の契約数は日本の総人口を超えており、災害時の連絡手段として活躍するなど、高い公益性を発揮しているわけですが、携帯電話ユーザーだけを締め付けようとするやり方は、「テレビ局などのメディアを敵に回すことを避け、取れるところから取ればいい」という考えすら透けて見えてきます。

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携帯電話会社同士の買収・合併を国が本格的に規制する方針、格安MVNOも対象に

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気が付けば小規模な事業者が消え、携帯電話会社が3グループに集約されてしまった昨今ですが、これ以上の買収・合併について本格的な規制が導入されることが明らかになりました。

携帯の寡占防止へ規制 総務省検討、M&A事前審査  :日本経済新聞
日本経済新聞社の報道によると、イー・アクセスがソフトバンクの傘下となり、競争が滞った反省を受け、総務省が携帯電話会社同士のM&Aを事前に審査したり差し止めたりできるようにする検討に入ったそうです。
これは通信サービスの向上策を話し合う総務省の有識者検討会で事前審査を求める意見が多いことを受けたもので、株式取得だけでなく、役員の派遣や取引関係を含めて実質的に経営権を握る時などに総務省への事前申請を義務づけ、審査したうえで「競争を妨げる」と判断すれば差し止められるというもの。
具体的な審査対象として報道では「KDDI系やソフトバンク系のデータ通信会社による地域密着型のデータ通信会社の買収」が挙げられているため、総務省は2.5GHz帯を割り当てたものの、ほとんど活用されていない「地域WiMAX」の周波数獲得目的でUQコミュニケーションズやワイヤレスシティプランニングが買収に乗り出すことを警戒しているとみられます。
なお、審査の対象として「格安SIM」で知られる回線を借りてサービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)が含まれる可能性もあるとされており、独立系の日本通信などが買収されることなども警戒の対象となっていることが分かります。
ちなみに総務省は携帯電話サービスの競争を促すため、2005年にソフトバンク傘下のBBモバイル、イー・アクセス傘下のイー・モバイル、そしてアイピーモバイルといった新規参入事業者に1.7GHz帯または2GHz帯の周波数割り当てを実施。
しかしソフトバンクはボーダフォン・ジャパンを買収したことを受けて周波数帯を返上、さらにアイピーモバイルが経営破たんしてしまい、唯一サービスインできたイー・アクセスも2013年にソフトバンク傘下に収まったことで、新規参入組はいなくなってしまいました。
このような事態となった背景には、許認可制である上に、基地局整備などの投資が重く、体力のある事業者でないと展開できない……という、携帯電話事業の難しさがあると思われますが、大手3社に集約された結果、料金やサービス内容が横並びになるのはあまり望ましくない話。
今後新規参入が望めないのであれば、せめて多様性を求めたいところですが、にわかに勢いづくMVNOは流れを変えてくれるのでしょうか。

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明日発表されるKDDI(au)の通話定額プラン詳細判明、個人でも契約しやすい内容に

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KDDIがまもなく新プランを発表することを先日BUZZAP!でお伝えしましたが、その詳細が明らかになりました。

KDDI、通話定額制を導入へ 大手3社とも月額2700円  :日本経済新聞
日本経済新聞社の報道によると、NTTドコモやソフトバンクモバイルに続き、KDDIも国内通話完全定額を8月にも開始するそうです。気になる基本料金は先行する2社と並ぶ2700円(スマホの場合)とのこと。
また、データ通信プランについても利用者が複数のプランを選べるようにする方針で、使い切れなかったデータ量を家族間で融通できる「ギフト」制度を新たに導入する予定。
NTTドコモが家族単位でデータ通信量をシェアする「パケあえる」を導入し、ソフトバンクモバイルも同プランを完全にコピーしていますが、利用者の「分かりにくい」という声を受け、KDDIは個人単位の契約を基本にするとされています。
音声通話定額が利用できるようになる代わりに、同じ月額料金で通信できるデータ量が7GBから5GBに減ってしまうなど、主に個人契約のユーザーにとってデメリットとなるケースもある先行2社の新料金プラン。
接続料の関係でドコモより安く通話定額を提供するのは難しく、基本使用料が横並びとなる以上、あとはデータ通信サービスの部分で差を付けるしかないわけですが、KDDIが明日6月25日に行われる記者説明会でどのようなプランを打ち出すのかに注目が集まります。

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【速度計測あり】格安MVNO「mineo(マイネオ)」でキャリアアグリゲーションやWiMAX 2+が使えることが明らかに

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建物の中などでもつながりやすいプラチナバンド(800MHz)で実人口カバー率99%をいち早く達成した「au 4G LTE」を月額980円で利用できる格安MVNO(仮想移動体通信事業者)サービス「mineo(マイネオ)」。
高い性能と使い勝手を両立させた「DIGNO M」や、テザリング・落下保証が提供されることもあって人気を集めていますが、やはり気になるのがauが2014年夏モデル発売に合わせてスタートした「キャリアアグリゲーション」「WiMAX 2+」に対応しているかどうかという部分。さっそくmineoのSIMで試してみたところ、意外な結果になりました。詳細は以下から。

◆auの新サービス「キャリアアグリゲーション」「WiMAX 2+」とは?
キャリアアグリゲーションとは、下り最大75MbpsのLTEを2本束ねて下り最大150Mbpsにするという技術。現時点では上りには適用されないため、上り最大25Mbps、下り最大150Mbpsとなります。

さらに2つの電波を同時に使うため、速度だけでなく通信の安定性も向上します。

そして「WiMAX 2+」は、KDDI傘下のUQコミュニケーションズが昨年10月末にスタートした、下り最大110Mbps、上り最大10Mbpsの高速通信サービス。auの2014年夏モデルは混雑状況に応じてこれらの回線を自動で切り替えられるようにすることで、今まで以上に快適に通信できるわけです。
◆mineoのSIMを2014年夏モデルのau端末に挿してみた
それでは早速、SIMカードの交換実験の様子を見ていきましょう。まずはmineoのSIMが入ったDIGNO M(左、LTEのみ対応)と、auのSIMが入ったGalaxy S5(右、キャリアアグリゲーションとWiMAX 2+対応)の通信速度をチェック。

場所は平日夕方の渋谷センター街。若者たちでごった返しています。

それでは計測。DIGNO Mが下り10.59Mbps、上り12Mbpsであるのに対し、Galaxy S5は下り35.39Mbps、上り7.09Mbpsを記録。上り速度があまり出ていないため、下り最大110Mbps・上り最大10MbpsのWiMAX 2+接続だと思われますが、やはりGalaxy S5の通信速度が大きく上回る結果となりました。

続いてはmineoのSIMカードにアダプタを着けてGalaxy S5に挿入。



電源を投入し直すと無事起動し、アンテナピクトには「4G」の文字が。


しかしこのままでは通信できないため、モバイルネットワーク設定を行います。

アクセスポイントの設定。機種ごとに異なるため、詳細はmineo公式ページの設定方法を確認のこと。


無事設定を終えたので通信速度を計測。なんとauのSIMを挿入した際と同じように高速通信が可能になりました。
mineo SIM入りのGalaxy S5でWiMAX 2+を使ってみた – YouTube

auのSIMが入ったiPhone 5(左、LTEのみ対応)と比較したところ。圧倒的な下り速度であるにもかかわらず、上り速度が10Mbpsを大きく割り込んでいるため、mineo契約でもWiMAX 2+回線を利用できていると考えて間違いないようです。

通信速度比較の様子はこんな感じ。
au契約のiPhone 5とmineo契約のGalaxy S5速度比較 – YouTube

調子に乗ってmineoのSIM入りGalaxy S5を持ったまま、通勤客や若者でごった返している渋谷駅ハチ公前広場で通信速度を計測。なかなか悪くない数字です。


通勤ラッシュ時のJR山手線新宿駅すら優に30Mbps超えを記録。


シングルバンドのLTEしか使えないiPhone 5(au契約)と比較すると、どれだけ圧倒的な速度なのかが分かります。

水道橋でも30Mbps前後に。iPhone 5よりも圧倒的に高速である上、上り速度が10Mbpsを超えていることから、WiMAX 2+ではなくキャリアアグリゲーションを利用できていることが分かります。


プラチナバンドLTEに加えて、キャリアアグリゲーションやWiMAX 2+も利用できる結果となったmineo。これらの技術を用いた通信がどれだけ快適なのかは、以前お伝えした記事でも分かる通り。地上だけでなく地下などでも遺憾なくその実力を発揮していました。
あくまで異なる事業者の回線であるため、WiMAX 2+を今後も継続して利用できるかどうかは分かりませんが、キャリアアグリゲーションだけでも十分通信のさらなる高速・安定化が期待できるため、2014年夏モデルの白ロムの値動き次第では検討してみる価値もありそうです。

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【速報】KDDI(au)が新料金プラン「カケホとデジラ」発表、auスマートバリュー適用可能でヘビーユーザーも割安に

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NTTドコモ、ソフトバンクに続き、いよいよKDDIがauの新料金プラン「カケホとデジラ」を発表しました。

auの新料金「カケホとデジラ」音声通話定額と一人ひとりに合った選べる6つのデータ定額サービス | 2014年 | KDDI株式会社
プレスリリースによると、8月13日から提供開始されるKDDIの新プランは国内通話完全定額の「電話カケ放題(カケホ)」とデータ定額プラン「データ自由ライフ(デジラ)」で構成。カケホの基本料金は他社同様、スマホ利用時で2700円ですが、データ定額プランが大きく異なる内容となっています。
発表会の様子。登壇したのは田中社長です。

auの2014年夏モデル発表会で、唯一発表されなかった新料金プラン。

スマホが普及し、利用するデータ通信量が多様化してきた中で、それぞれのクラスタにマッチした段階別料金を提供することになりました。





まずは他社の新料金。2GB、5GB、10GB、15GBと段階が少なく、画一的ですが……

auの新料金はデータ利用状況に応じた「スーパーおトク」な内容を提唱。


2GB、3GB、5GB、8GB、13GBと、きめ細かいデータプランが提供され、さらに1GBあたりの単価も割安になります。




月間データ容量を超過した場合も「データチャージ」で1GBあたり1000円で購入可能。有効期間は62日間なので、余った場合翌月にも繰り越せます。

個人契約がベースとなったauの新プラン。家族契約の場合は「データギフト」という形でサービスが提供されます。


他社のサービスは「家族でパケットをシェアできる」という部分を押し出していますが、一蓮托生になる内容に対し、必ずメリットがあるとは限らないと主張。




12月からは提供される、必要に応じてデータ容量を家族で贈りあえる「データギフト」は本当の意味で無駄が無いとしています。なお、ギフト分のデータは当月内のみ利用可能です。


新料金プランの名称は「カケホとデジラ」に。


さらに他社は25歳以下のユーザーのみを割引していますが、auスマートバリューを使えば全員が割引可能に。



NTTドコモやソフトバンクのプランと比べると、どれだけリーズナブルなのかがよく分かります。


また、契約年数に応じて3ヶ月に1度データ定額の容量がアップする「長期優待データギフト」も。

各種長期特典は以下。

もちろんauケータイ向けにも「電話カケ放題」が提供され、データ通信プランを契約するとスマートバリューの適用対象に。



各種キャンペーンの開始日時やまとめはこんな感じ。


新プランの提供に合わせて、新料金プランを申し込んだユーザーに8月から11月の間、データ容量の20%アップが提供される「auからのデータギフトキャンペーン」をはじめとした各種キャンペーンも展開されます。






・質疑応答
時事通信橋本:
「価格競争ではなく価値競争をする」と前回の発表会をしていたが、価格競争じゃないのか。業績への影響は?何割が割安になるのか。
田中社長:
「田中は価値競争をやっていく」と申し上げていたのに、価格競争じゃないか……というご指摘ですが、「値上げになってはまずい」という考えはございます。我々は2社さんとは違ったやり方をやりたいと思っています。より個人の考えを反映した、データライフに合った内容にするため、データギフト型のプランにしました。私自身は価値提案だと思っています。業績に与える影響については折り込み済みです。我々としては「かなりの人が安くなるんじゃないかな」と考えています。
朝日新聞ナガシマ:
なぜこの時期の導入なのか。ドコモの発表を受けた前倒しなのか。
田中社長:
「もう少しゆっくりしようかな」と思っていたのですけれども、他社さんが出してしまったから「早く出せ」という声が営業の現場からあったので、前倒ししました。少しこれから市場がレイトマジョリティの方に移りますので、エントリーポイントが低いプランを含めてティアードでご提案させていただきました。
?:
従来プランは維持されるのか。カケホとデジラのネーミングの由来は?
田中社長:
少なくともLTEプランにおいては移行したいと考えているけれども、既存のプランも引き続き利用できるようにする。通話定額は「少し高い」という気がしないでもない。統計によると「通話定額になると通話が4割増える」という数字もあるため、非常に微妙なラインです。
「パケホとモジラ」……失礼、「パケホとデジラ」はスマートライフに合わせた内容にしようと考えた結果で、先週の金曜日に決まりました。
フリー石野:
1GBから展開しているMVNOのようにもっと区切っても良かったのでは?
田中社長:
あまりたくさんありすぎると実際のお客さんがお悩みになりますし、これくらいでいいじゃないかな……とさせていただきましたのが本音です。
日経新聞金子:
まず「他社さんと違うもの」という説明でしたが、同じ土俵の上での争いだと思う。まったく違い土俵を作るという考えは無かったのか。データギフトの考え方は、家族それぞれが2GB、5GBといったように買った上でギフトするのか。
田中社長:
通信事業者の料金スキームはかなり理論的に開発が進んでおりまして、ユーザーは複雑になるとフラットを求めるようになり、フラットを進めると段階制が欲しくなる……というのを長年繰り返してきました。スマホというドライバの中でレイトマジョリティに移っていく中、3社とも同じ方向にシフトするのは王道的な料金の選び方です。
家族をどう捉えるのか、という部分だが、家族間をシェアする「シェアード型」か「ギフト型」の2つがプランとしてある。ドコモさんは前者を選んだ。auの場合、それぞれの人がティアードのプランを契約し、余ったデータをいつでもギフトできる。シェアード型は家族密着度が高いところでは合うが、子どもの自主性が強くなってくると、ギフト型のほうがマッチすると考えています。
日経コミュニケーション堀越:
ドコモさんは法人向けに細かく切ったプランを出してきたが、法人でも同じ内容にするのか。データギフトがなぜ12月からなのか。バックエンドのシステムが間に合わなかったのか。今後VoLTEを導入すると思うが、料金プランはどうなるのか。
田中社長:
法人はコンシューマー向けとは別のプランをやりたいと考えています。データギフトが少し先になるのは競争環境の変化のために新プランを前倒したためで、設備を含めた対策を打っておく必要があり、2段階での展開となります。VoLTEについては基本的にはあまり変わりません。

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ドコモ・au・ソフトバンク新料金対決、「カケホとデジラ」「カケホーダイ&パケあえる」「新スマ放題」を徹底比較してみた

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先ほどKDDIが新プラン「カケホとデジラ」を発表したことで、NTTドコモの「カケホーダイ&パケあえる」とソフトバンクの「新スマ放題」と合わせて携帯各社の新料金プランが出そろったことになりましたが、さっそく比較してみました。

◆各社プランの特徴は?
まずは携帯各社が提供する新料金プランをざっくりと説明。今まで同様、基本プランとパケット定額を組み合わせる形ですが、NTTドコモの「カケホーダイ&パケあえる」と、それをコピーしたソフトバンクの「新スマ放題」、そしてKDDIの「カケホとデジラ」では内容が大きく異なります。
・基本料金は各社とも同じ
まず確認しておきたい基本料金ですが、各社とも国内通話完全定額を実現した上で、スマホの基本料金が2700円、フィーチャーフォンの基本料金は2200円と横並びになっています。
これは完全通話定額サービスはNTTグループが接続料収入で潤う一方で、KDDIやソフトバンクは損をするという構図があり、ドコモ以外の2社がドコモより安いプランを打ち出すのが難しいことを受けたものです。
・データプランに大きな違い
そしてドコモ・ソフトバンクとKDDIのプランの大きな違いは、データ通信プランの部分。ドコモ・ソフトバンクは「1つのパケットパックを家族でシェアする」のに対し、KDDIは「家族それぞれがデータプランを契約し、必要に応じて余った分をシェアする」という形式です。
そのためauに15GB以上のパケットパックが提供されておらず、代わりに2GB、3GB、5GB、8GB、10GB、13GBの細かい段階制のパケットパックを設定。8GB以上のパックではデータ通信量1GBあたりの単価が他社よりも割安に設定されています。

◆各利用シーンで実際にかかる費用を想定してみた
それではさっそく「独身者」「家族」のパターンで、2年契約時のスマホ月額料金(税抜、キャンペーン料金除く)を算出してみました。
月間通信量はライトユーザーが2GB未満、ミドルユーザーは5GB未満、ヘビーユーザーは10GB未満と仮定。家族については両親がライトユーザー、子どもは25歳以下のミドルユーザーを想定しています。
・独身者(ライトユーザー、2GB)
NTTドコモ:「カケホーダイ」+「データSパック」+「spモード」=6500円
ソフトバンク:「通話し放題プラン」+「データ定額パック2」+「S!ベーシックパック」=6500円
KDDI:「電話カケ放題」+「データ定額 2」+「LTE NET」=6500円(スマートバリュー適用時5566円)
・独身者(ミドルユーザー、5GB)
NTTドコモ:「カケホーダイ」+「データMパック」+「spモード」=8000円
ソフトバンク:「通話し放題プラン」+「データ定額パック5」+「S!ベーシックパック」=8000円
KDDI:「電話カケ放題」+「データ定額 5」+「LTE NET」=8000円(スマートバリュー適用時6590円)
・独身者(ヘビーユーザー、10GB)
NTTドコモ:「カケホーダイ」+「シェアパック10」+「spモード」=1万2500円
ソフトバンク:「通話し放題プラン」+「データ定額パック10」+「S!ベーシックパック」=1万2500円
KDDI:「電話カケ放題」+「データ定額 10」+「LTE NET」=1万1000円(スマートバリュー適用時9590円)
・3人家族(両親と子ども1人で9GB、ドコモ・ソフトバンクは通信量ボーナスを差し引いて8GB)
NTTドコモ:「カケホーダイ」×3+「シェアパック10」+「spモード」×3+「シェアオプション」×2-「U25応援割」=1万9000円
ソフトバンク:「通話し放題プラン」×3+「データ定額パック10」+「S!ベーシックパック」×3+「シェアオプション」×2-「U25ボーナス」=1万9000円
KDDI:「電話カケ放題」×3+「データ定額2」×2+「データ定額5」+「LTE NET」×3=2万1000円(スマートバリュー適用時1万7722円)
・4人家族(両親と子ども2人で12GB→ドコモ・ソフトバンクは通信量ボーナスを差し引いて10GB)
NTTドコモ:「カケホーダイ」×4+「シェアパック10」+「spモード」×4+「シェアオプション」×3-「U25応援割」×2=2万2000円
ソフトバンク:「通話し放題プラン」×4+「データ定額パック10」+「S!ベーシックパック」×4+「シェアオプション」×3-「U25ボーナス」×2=2万2000円
KDDI:「電話カケ放題」×4+「データ定額2」×2+「データ定額5」×2+「LTE NET」×4=2万9000円(スマートバリュー適用時2万4312円)
◆独身者やヘビーユーザーに優しいau、家族利用はよくよく検討を
上記から分かるように、もともと8GB以上のヘビーユーザー向けデータプランが割安であることや、スマートバリュー適用でさらに割り引かれることもあり、独身者を中心にauが安くなるケースが多い新料金プラン。一方で、5GB以内に収まるユーザーやライトユーザーが多い家族では子ども向けに1GBボーナスのあるドコモ・ソフトバンクが安くなることもあります。
しかし一つ注意したい点が、すでに家族が従来型のプランで7GBいっぱいいっぱいまで使っているケース。「ヘビーユーザーの父親と子ども2人が月間7GB、母親が月間2GB使っている4人家族」などの場合、スマートバリュー適用でauが大幅に安くなります。
・4人家族(家族4人で23GB→ドコモ・ソフトバンクは通信量ボーナスを差し引いて21GB)
NTTドコモ:「カケホーダイ」×4+「シェアパック30」+「spモード」×4+「シェアオプション」×3-「U25応援割」×2=3万5000円
ソフトバンク:「通話し放題プラン」×4+「データ定額パック30」+「S!ベーシックパック」×4+「シェアオプション」×3-「U25ボーナス」×2=3万5000円
KDDI:「電話カケ放題」×4+「データ定額8」×3+「データ定額2」+「LTE NET」×4=3万5900円(スマートバリュー適用時3万736円)
「Xperia Z2(ZL2)」などの2014年夏モデルスマホのカメラが撮影に対応した「4K動画」は10分で4GB近いデータサイズに膨れ上がるほか、YouTubeやニコニコ動画の流行に続いてHuluやバンダイチャンネルなどの有料動画見放題サービスも普及するなど、スマホが扱うデータ量が膨れ上がる一方の昨今。
「自分はそこまでデータ通信しないから」と考えるユーザーも多いと思われますが、リッチコンテンツの普及で「気が付けばこんなにも通信していた」という事態は十分起きうるため、携帯電話会社を選ぶにあたっては利用するデータ量をしっかり意識する必要があると思われます。

【ドコモ・au・ソフトバンク新料金対決、「カケホとデジラ」「カケホーダイ&パケあえる」「新スマ放題」を徹底比較してみた】を全て見る

KDDI(au)もAndroid 4.4(KitKat)アップデート予定公開、ARROWS・AQUOS・DIGNOはこぞって見送り

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NTTドコモに続き、KDDIもAndroidスマートフォンのAndroid 4.4アップデート予定を公開しました。

本日付けで告知されたアップデート予定によると、対象機種は以下の通り。
HTC J One HTL22
isai LGL22
Xperia Z1 SOL23
Xperia Z Ultra SOL24
GALAXY Note 3 SCL22
基本的にグローバルモデルをベースにした機種のみのアップデート提供となり、ARROWS、AQUOS、DIGNOなどは対象外に。国内メーカーと海外でも展開できているメーカーの差を見せつけられた形となっています。
Android 4.4へのOSアップデート予定製品について | スマートフォン・携帯電話 | au

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通話定額を強制する携帯各社の新料金プラン、実はバカ高くありませんか?

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「カケホーダイ&パケあえる」「新スマ放題」「カケホとデジラ」と、携帯3社の新料金プランが出そろいましたが、1つ思うことがあります。これらのプラン、高くありませんか。

◆携帯各社のプラン、若干の違いはあるものの……
まず見ておきたいのが新たに発表された各社プラン。この比較は「カケホとデジラ」発表時にKDDIが行ったものですが、基本的に「基本使用料(通話定額付き)2700円+ネット接続料300円+各種パケットパック」で構成されています。

通話定額の基本使用料が各社横並びになってしまうことに批判の声はあると思われますが、これはかねてからお伝えしている通り、携帯電話・固定電話のシェアが原因。
ユーザーが電話をかける際、携帯・固定電話各社は相手先の電話会社に「接続料」を支払わないといけませんが、固定電話で76%・携帯電話で45%のシェアを持つNTTのみ、ユーザーが電話をかけても接続料を支払う先の大半が自社グループで済む(=他社にお金が出ていかない)という一人勝ちの構図で、他社は並ぶのがやっとだからです。

◆旧プランと新プラン、1人で契約した場合の料金を比較してみた
「パケットパックを家族でシェアしたり、家族間でギフトすることで安くなる」というのが各社新プランの肝ですが、ここであえて1人で契約した場合の月額料金をソフトバンクの旧プラン「ホワイトプラン」と新プラン「新スマ放題」で比較すると、新プランのほうが1000円以上高いことが分かります。
・旧プラン
ホワイトプラン(934円)+S!ベーシック(300円)+パケットし放題フラット for 4G(5700円)=6934円
・新プラン
通話し放題(2700円)+S!ベーシックパック(300円)+データ定額パック5(5000円)=8000円
なお、「ホワイトプラン」では1~21時だけ自社間通話定額に加えて、月間7GBまでの通信が可能なのに対し、「新スマ放題」では国内完全通話定額が実現する一方で、月額8000円支払っても5GBしか通信できません。
つまり今まで月間7GB利用していたユーザーは、別途1000円/1GBを支払って追加データ通信量を購入する必要がありますが、その場合、月の支払いは総額1万円に膨れ上がってしまうことに。こんなバカな話があってたまるでしょうか。
◆さらに既存プランも打ち切り、通話定額強制は「食べ放題を強要するようなもの」
また、NTTドコモおよびソフトバンクは8月で既存プランへの新規加入受付を停止し、KDDI(au)も当面は提供を続けるものの、いずれ打ち切る方針。つまり携帯各社は多くの割合を占めつつあるスマホユーザーに対し、通話定額プラン1本のみの提供に絞るわけです。
いくら追加で通話料金が発生しないとはいえ、データ利用中心だったユーザーまで従来より高額な通話定額プランに加入させ、使えるデータ量を減らしてしまうというのは、特におなかが空いていない人にまで食べ放題を強要するようなもの。通話中心だったユーザーが優遇される一方で、データ利用中心のユーザーは(特に独身の場合)冷遇されるという不公平な事態となっています。
もちろんBUZZAP!で検証したように、家族契約であればリーズナブルになる場合があるほか、段階制パケットパック導入で、データ通信をあまり利用しないライトユーザーの不公平感が無くなったという側面もあるため、必ずしもデメリットばかりではない新プラン。
しかし「通話定額を必要としない層に対しての選択肢が今後一切用意されない」という現状はあまり望ましくないため、せめて既存プランを残すなど、携帯各社には何らかの施策を期待したいところです。

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人気のXperiaも選び放題、格安MVNO「mineo(マイネオ)」で使える白ロムが破格で販売中

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建物の中でも電波が届きやすいプラチナバンド(800MHz)のLTEで実人口カバー率99%をいち早く達成した「au 4G LTE」を格安で使えるMVNO(仮想移動体通信事業者)「mineo(マイネオ)」。
テザリングにも対応するなど、なかなかサービス内容は悪くありませんが、mineoで使えるコストパフォーマンスの高い白ロムをピックアップしてみました。なお、いずれのモデルも編集部で確認した時点での最安価格です。

・ARROWS Z FJL22
2014年7月3日14時半現在、最も安くて高性能なのは「ARROWS Z FJL22」中古携帯電話売買仲介サイト「ムスビー」では新品未使用品が1万6700円と、破格で提供されています。
5.0インチフルHD(1920×1080)液晶、Snapdragon 800(2.2GHz、クアッドコア)、2GB RAMなど、申し分無い性能のARROWS Z FJL22。10分で約1日使える急速充電やフルセグ、防水・防塵対応のフルスペックスマホです。

同じスペックの兄弟機「ARROWS A 301F」を見ても動作の快適さは明らか。同シリーズに着せられた汚名はようやく払拭されています。

・AQUOS PHONE SERIE SHL23
ARROWS Z FJL22に続いて安価なのが同モデル。musbiでは未使用品が1万8200円で提供されています。
消費電力の低さに定評がある4.8インチフルHD(1920×1080)のIGZO液晶、Snapdragon 800(2.2GHz、クアッドコア)、2GB RAMを備え、フルセグ、防水・防塵にも対応。卓上ホルダを使えば約60分で1日の使用量(約30%)を上回る、約50%まで充電できる「スマート充電」も特徴。

5インチ以上が主流となったスマホの中で、やや小ぶりな本体は特に「小さめのモデルがいい」という需要にピッタリではないでしょうか。
・DIGNO M KYL22
mineo公式では4万8000円で販売されているDIGNO M KYL22も、未使用品が1万9800円で買えるのが白ロムのいいところ。
DIGNO M KYL22本体。5.0インチフルHD(1920×1080)液晶、MSM8974(2.2GHz、クアッドコア)、2GB RAM、ソニー製裏面照射積層型CMOSセンサー「Exmor RS for mobile」採用の約1300万画素カメラを搭載。

防水・防塵やワンセグ・おサイフケータイ・赤外線通信などに対応したオールインワンモデルで、画面が震えることで音が聞き取りやすいスマートソニックレシーバーなども備えており、その使い勝手の良さ、気配りの豊富さは先日BUZZAP!でお伝えした通りです。
ちなみにmineo版を購入すると各種サポートに加えて、落下・全損時の保証などを受けられるというメリットもあるため、購入を検討する際はサポートと価格のどちらを優先するかを考えてみるのも良さそうです。
・Xperia Z1 SOL23
人気機種「Xperia Z1」の白ロムも新品未使用品が3万3800円。ドコモ版より1万円ほど安く、非常に狙い目です。
Xperia Z1 SOL23本体。5.0インチフルHD(1920×1080)トリルミナスディスプレイ、MSM8974(2.2GHz、クアッドコア)、2GB RAM、防水・防塵、フルセグなどに対応。しかし最大の魅力はやはり各機種との比較で堂々のトップを獲得した高画質な2070万画素カメラです。

・Xperia Z Ultra SOL24
6.44インチの巨大なディスプレイを備えたファブレット「Xperia Z Ultra SOL24」もXperia Z1とほぼ変わらない3万3500円。

「電車の中で電子書籍や映像コンテンツを大画面で楽しむために、小型スマホやフィーチャーフォンとセットで持ち歩きたいけれど、タブレットは大きすぎる」という、2台持ち需要のユーザーなどにもピッタリのXperia Z Ultraですが、mineoを使えば月額980円で維持できる点も大きいと思われます。

「ファブレットなんてどこがいいのか分からない」という人でも、このデモを見れば気持ちが変わるかもしれません。
ソニーのファブレット「Xperia Z Ultra SOL24」の魅力が一目で分かるムービー – YouTube

このように比較的小型なスマホからファブレットまで、幅広いモデルが比較的安価に提供されているauの白ロム。コストパフォーマンスや低消費電力、高画質カメラ、大画面……など、用途に応じてチョイスできるため、mineoの導入を考えているユーザーは選択肢に入れてみてもいいかもしれません。

【人気のXperiaも選び放題、格安MVNO「mineo(マイネオ)」で使える白ロムが破格で販売中】を全て見る

ついに携帯各社の「人口カバー率」算定基準が統一、auのプラチナバンドLTEは99%を維持

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携帯電話会社が提供する通信サービスの広さを表す「人口カバー率」の算出基準が統一されました。

電気通信サービス向上推進協議会 – 「電気通信サービスの広告表示に関する自主基準及びガイドライン」改訂の公表
電気通信サービス向上推進協議会などが連名で発表したプレスリリースによると、移動体通信サービスの提供エリア算出方式が国勢調査に用いられる約500メートル区画において、50%以上の場所で通信可能なエリアを基に算出するように変更されたそうです。

これを受けて携帯電話やPHS、WiMAXやAXGPといったBWAサービスの提供エリアに関する広告表示の基準も変更されています。

なお、KDDIは今までプラチナバンド(800MHz)を使ったLTEサービスの実人口カバー率を「99%」と表記していましたが、新基準でも99%になると先ほど告知。
WiMAXやAXGPなどで用いられる2.5GHz帯よりも建物の中などに弱く、カバーエリアがシビアなことになりそうな3.4~3.6GHz帯の整備などが控えている携帯電話業界ですが、共通の基準が採用されたことで、これからはよりサービスを比較しやすくなりそうです。

【ついに携帯各社の「人口カバー率」算定基準が統一、auのプラチナバンドLTEは99%を維持】を全て見る

極地戦仕様で超頑丈なWindows 8フォン「TOUGHPAD FZ-E1/FZ-X1」をKDDIが発売

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今年2月に発表されたパナソニックの「TOUGHPAD FZ-E1/FZ-X1」をKDDIが発売することになりました。

KDDIのプレスリリースによると、同社は法人ユーザー向けにパナソニック システムネットワークスの「TOUGHPAD FZ-X1(Androidモデル)」を7月下旬から、「TOUGHPAD FZ-E1(Windows Embedded 8.1 Handheldモデル)」を秋に発売するそうです。なお、いずれのモデルも実人口カバー率99%を達成したプラチナバンド(800MHz)の「au 4G LTE」に対応しています。
「TOUGHPAD FZ-E1」。高輝度500カンデラのバックライトと反射防止構造で、太陽光線下でも見える5インチHD(1280×720)液晶を搭載。OSにWindows Phone 8……ではなく「Windows Embedded 8 Handheld」を採用。画面の大きさ的にはタブレットというよりはファブレットや重厚なスマートフォンといったイメージです。

スペックはSnapdragon 800(2.3GHz、クアッドコア)や2GB RAM、32GB ROM、夜間撮影用高輝度フォトライト付き800万画素カメラ、130万画素前面カメラを備えるなど、2013年冬モデルとほぼ同じ。バッテリー容量は6200mAhです。

通話シーン。大音量(100dBA)ツインスピーカーを本体前面に搭載しているため、騒音の多い環境下(一般的な工事現場は約80dBA)でも聞き取れるほか、3つのマイクで「声」と「ノイズ」を自動で切り分け、ノイズ成分を抑えることで、雑音などが多い現場での快適な音声通話をサポートしています。

法人向けの頑丈なタブレット「TOUGHPAD (タフパッド) FZ-E1/FZ-X1」の取扱い開始 | 2014年 | KDDI株式会社

【極地戦仕様で超頑丈なWindows 8フォン「TOUGHPAD FZ-E1/FZ-X1」をKDDIが発売】を全て見る

SIMロック解除義務化が正式決定、スマホ本体が値上がりする可能性も

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携帯電話端末を特定の通信会社でしか利用できないようにする「SIMロック」が解除されることになりました。

◆SIMロック解除が義務化
SIMロック解除義務化の方針正式決定 NHKニュース
NHKの報道によると、本日開かれた総務省の有識者会議において、SIMロック解除の義務化が正式に決定したそうです。
これはSIMロックが割高な通信料金の一因になっているという指摘を受けたもので、今後は端末を購入してからロックを解除するまでの期間・解除する際に利用者に新たな費用の負担を求めるかどうかなどの具体的なルール作りを進め、年内をめどに内容をまとめる方針とされています。
なお、以下の内容は5月にBUZZAP!でSIMロック解除についてお伝えした際のもの。通信料が安くなる一方で、今までのようにハイエンドスマホを安価に購入できなくなる、メーカーの淘汰がさらに進む……といった可能性も考えられます。
◆手放しで喜べないSIMロック解除、スマホ本体はもっと高くなる?
日本の携帯電話会社は本来7~9万円近くするスマートフォン本体を24回などの分割払いで販売し、パケット定額プラン加入者には毎月の利用料金から「月月割」「毎月割」「月々サポート」などの名目で割引を行うことで、端末本体の実質価格を抑えるビジネスモデルが主流。

現行のビジネスモデルは総務省の指導によって携帯各社が2007年に導入したもので、高額な通信料金を原資にした「インセンティブ」で端末の販売価格を割り引くという旧来の方式が、同じ端末を長期間利用するユーザーほど損をするものだったことを受けたものでした。
しかし導入後、端末の買い替えサイクルが大きく伸び、さらに端末本体の価格が高額化したこともあって、2008年10月には携帯電話出荷台数が前年同月比5割以下にまで落ち込む事態に。その結果、三菱電機・三洋電機・日立・東芝などの国内メーカーが2010年までに携帯電話事業から撤退しています。
そしてもしSIMロックが見直された場合、携帯電話会社は端末代金と通信料金の分離をさらに進め、「今まで以上に端末代金が高額になる代わりに、月額料金を下げる」という方針にシフトせざるを得なくなると思われますが、その場合携帯電話販売数がより一層落ち込み、今度こそ国内携帯電話メーカーにトドメが刺される可能性もあるわけです。
また、日本人はハイエンド志向が強い上、比較的安価に購入できるグローバルモデルに対して興味を持たず、割高でも使い慣れたワンセグ・赤外線・おサイフケータイ(防水・防塵も)を備えた高性能機種を求める傾向にあるのが特徴。つまり多くの人々がイニシャルコストの増大に悩まされることになると思われます。
国内向け機能をおサイフケータイのみにとどめ、グローバルモデルに近い形で発売されたものの奮わなかった「Motorola RAZR M 201M」。同モデルにとどまらず、HTCやDELL、Huaweiなどの例を見ても分かるように、グローバル機を日本国内にそのまま持ち込んでもあまり売れない(ただしiPhoneは除く)のが日本市場なだけに、SIMロック解除後が気になるところです。

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国内最強のWQHDスマホ「isai FL LGL24」が7月18日に発売決定

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国内初の超狭額縁・WQHD(2560×1440、HDの4倍)液晶や最速プロセッサを搭載。WiMAX 2+やキャリアアグリゲーションなどの各種サービスにも対応した全部入りスマホ「isai FL LGL24」の発売日が決定しました。

auオリジナルスマートフォン「isai FL (イサイ エフエル)」の発売について | 2014年 | KDDI株式会社
KDDIのプレスリリースによると、同社は「isai FL LGL24」を7月18日(金)に発売するそうです。同モデルはLGディスプレイが開発した世界最高解像度のWQHD・AH IPS液晶や現時点で最上位となるプロセッサ「Snapdragon 801 MSM8974AC(2.5GHz、クアッドコア)」 や2GB RAMを搭載したモデル。

【国内最強のWQHDスマホ「isai FL LGL24」が7月18日に発売決定】を全て見る

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